
簡単に前作のおさらい
夫がリストラに遭ったため、妻はコンビニパートを始めるが、どうしても稼げるお金に限界がある、というシチュエーションでした。
そこで人妻さん。優しい店長に苦しい胸のうちを打ち明ける。するとコンビニ作業ではない15分の残業を提案され、葛藤しつつそれを受け入れる。
もちろん店長の目的は人妻さんの身体。
初日の15分の残業はコンビニ制服の上から胸を揉まれるだけ。
その次は直接乳首を吸われるところまで。
さらにその次は女の赤い亀裂をなぞられるところまで。
寸止め地獄だ。
「あなたごめんね。お金のためだから……」
そう自分に言い聞かせながらも、焦らしに焦らされた身体の奥底から湧き上がってきた快感が最後は爆発。コンビニ店長に自ら進んで身体を許してしまう、という寝取られストーリーでした。
本作『Re: 15分の残業』では、さらにNTR要素が色濃くなります。
舞台はコンビニから夫婦の愛の巣へ移行。
リストラされ、自信喪失ぎみの夫と、妻さんを寝取った店長がヒヤヒヤのご対面。
苦労話を語り合い、ふたりの男は打ち解けた雰囲気になるのだが……
こくだかや・Re: 15分の残業
サークル名:こくだかや
【FANZA(元DMM)】
Re: 15分の残業
作品形式は白黒の漫画。
前半は店長目線、後半は夫目線で展開します。
寝取った側と寝取られる側のバーサス。
店長の優越感
いつも奥さんにはお世話になっております。
という建前で愛の巣を訪れた店長。
しかし人の女を寝取るような男が、ただ律儀にお礼だけで済ませるはずはない。
狙いは優越感を得るためでしょう。
仲良さげに酒を酌み交わしている夫の目の前で妻さんの身体を触る。尻や太ももをつかむ。もちろん夫には見えないように。
それだけではない。
ビールが切れてしまい、優しい夫は自ら買い出しに出かける。そのわずかな時間を狙い、店長は妻さんの身体に自らの欲望を刻み込む。夫が店から帰ってくるまでの15分は、妻さんを飼い慣らした15分の残業と同じ時間だ。
夫がビールを買って帰ってくる間に、愛の巣にはすっかり裏切りの匂いが充満してしまう。
夫の憂鬱
夫は息を切らせながら買い物から帰ってくる。
不穏な気配を察知したからだが、リビングの扉を開けても何事もない。
一瞬ホッとする。
しかし夫はリストラされて自信を喪失している。劣等感のカタマリである男に真の安らぎは訪れない。美しい妻さんに言い寄る男がいても不思議はないと常々思っている。心のどこかで店長との関係を疑っている。
お酒を飲み過ぎたのは、そのせいかもしれない。リビングで酔っ払って寝てしまう。
その隙に再び店長の残業が始まる。
そしていよいよ目の前で寝取られる妻
妻が自分を裏切るはずはない、という思いと同時に妻が他の男に抱かれるところを夫は妄想していた。
収入でも夜の営みでも妻を満足させられない負い目が、そんな妄想に走らせたのかもしれない。
そしてそれが今、目の前で現実のものとなっている。
夫は妻さんと店長の交わりに下半身をたぎらせてしまう。寝取られ性癖に目覚めた瞬間だろう。しかしそれは妻さんへの愛を再認識した瞬間でもあった。
最後に
サークルさんは商業誌でも活躍しているプロの作家さんで、登場人物にあまり多くを語らせず、必要最低限のセリフと情景描写で読者の想像を刺激してくるような作風。
正直言うと。
話の展開としてはよくあるタイプで目新しさはありません。
定番を狙った雰囲気重視の作品なんですが、妻さんの健気で幸薄そうな雰囲気が魅力的で、夫の心情もよく表現されています。
【FANZA(元DMM)】
Re: 15分の残業